アメリカ大統領に関わる100年の呪い!?

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皆さん、こんにちは!
木下馨です。

 

前回はアメリカ大統領に関し『テカムセの呪い』のお話をしました。
前回はこちら
アメリカ大統領選にまつわるジンクス

 

今回は、『アメリカ大統領100年の呪い』についてお話ししましょう。
これは有名な話ですので、ご存知の方も多いかもしれません。
ある意味、都市伝説的なところもありますが、まずは見ていきましょう。

 

有名なのがエイブラハム・リンカーンとジョン・F .ケネディとの共通点でしょう。
100年の違いでの共通点がこれだけあります。

 

【連邦下院に初当選】
リンカーン        1846年
ケネディ            1946年

 

【副大統領候補指名獲得に失敗】
リンカーン  1856年
ケネディ   1956年

 

【大統領当選】
リンカーン  1860年
ケネディ   1960年

 

【対立候補の生年】
ダグラス   1813年
ニクソン   1913年

 

【後継者の生年】
A・ジョンソン   1808年
L・ジョンソン   1908年

 

エイブラハム・リンカーン大統領

 

 

ジョン・F .ケネディ大統領

 

 

そして「暗殺」に関しても共通点があります。

 

【暗殺者の背景】
ブースとオズワルドはともに南部人で過激な思想の持ち主。

 

【暗殺者の狙撃地点】
ブースがフォード劇場で狙撃してタバコ倉庫に隠れた一方で、オズワルドは教科書倉庫から狙撃してテキサス劇場(映画館)で逮捕された。

 

【暗殺時の状況】
ケネディとリンカーンはともに妻の目の前でしかも頭を狙撃された。

 

【暗殺の曜日】
金曜日

 

【暗殺された場所】
リンカーンが撃たれた暗殺現場はフォード劇場。
ケネディが撃たれた時に乗っていた車はフォード社製のリンカーン。

 

【暗殺犯の最後】
ブースもオズワルドも裁判が始まる前に殺されている。
ブースは追跡してきた騎兵隊に、オズワルドはジャック・ルービーに射殺された。

 

【大統領就任時の状況】
リンカーン、ケネディともに黒人差別問題に深く関わっていた。
リンカーンは南北戦争、ケネディは公民権運動。

 

【就任中”南北”の戦争に関与』
リンカーンは南北戦争、ケネディは南北が戦っていたベトナム戦争。

 

リンカーン大統領を暗殺したジョン・ウィルクス・ブース

 

 

リー・ハーベイ・オズワルドと彼がジャック・ルービーによって射殺される瞬間

 

 

いかがでしょうか?

 

では、2020年の今年、これを書いている11月8日現在だと、ジョー・バイデン氏が当選確実なようです。

 

勝利宣言をしたジョー・バイデン氏

 

 

100年前の状況はどうだったのでしょうか?
社会不安&国の分断は今と状況が似ています。

 

第一世界大戦が終了しても、当時のアメリカは、ウッドロー・ウィルソン大統領に対する敵対的対応が中心でした。
ウイルソンは民主党で、現在のトランプ大統領は共和党と違いはありますが、国論の二分は同じ状況かもしれません。

 

当時、アメリカ国外では、戦争の後遺症やロシア革命などが起こり、混乱と混迷の時代背景がありました。
実は、時を同じくしてパンデミックも起き、「スペイン風邪」による死亡者数は、世界で5千万人以上に登りました。
現在も「コロナウイルス」は猛威を震っています。

 

国内では1919年に、食肉加工業や鉄鋼業で大きなストライキが起こり、シカゴなどの都市で大規模な人種暴動が起こっていました。
テロリストによるウォール街の攻撃で、過激派やテロに対する恐怖が生まれました。

 

現在の暴力による社会不安&人種差別、白人至上主義の社会混乱と共通しているところがないでしょうか?
まさに人種暴動は今でも起きています。

 

ウイルソン大統領の後任は、ウォレン・ハーディング大統領(共和党)でしたが、彼の掲げるスローガンが『いつもに戻ろう(“A return to normalcy”)』でした。

 

ウォレン・ハーディング大統領

 

バイデン氏が「分断でなく、団結しよう」というのに良く似ていますね。

 

ハーディング大統領ですが、彼は任期中に「脳梗塞」で死去しています。
次期大統領になるであろうバイデン氏は、来年で78才。

 

彼は「テカムセの呪い」も「100年の呪い」も打破できるでしょうか。
もちろん、少なくても一期は無事に全うしていただきたいと思います。

 

最後に、当時の日本への影響ですが、ハーディングは「ワシントン軍縮会議」を提唱し、「日英同盟」の破棄も迫り、日本の台頭を妨げたとされています。
そして、アメリカの極東における力を示したのですが、バイデン氏はどうなるでしょうか。

 

日本に代わり、アジア地域での中国の覇権が強くなっている現在、アメリカの極東外交政策も目が離せない状況ですね。

 

本日はここまで。
またお会いしましょう!

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