「ケネディ家の呪い」はいまも続く??

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皆様こんにちは!
木下馨です。

 

今回のKinopediaは、「大統領の呪い」の3回目として、有名な「ケネディ家の呪い」についてみてみましょう。

シリーズ1回目はこちら
アメリカ大統領選にまつわるジンクス

シリーズ2回目はこちら
アメリカ大統領に関わる100年の呪い!?

 

このブログを書いている11月22日は、奇しくも1963年、アメリカ;テキサス州ダラスでジョン・F ・ケネディ大統領が暗殺された日です。
このケネディ家の呪いは、有名な話ですので、ご存知の方も多いと思いますので、代表的な事例を上げていきましょう。

 

アメリカには、イギリスと違って「貴族」は存在しませんが、いわゆる「大富豪の名家」は存在します。
元々、ケネディ家は、後のケネディ大統領の父である、ジョセフ・パトリック・“ジョー”・ケネディ・シニアが、映画会社のR K O設立の過程や、禁酒法廃止後のジンやスコッチの輸入などの事業で財を成しました。
ジョセフは、第二次大戦時には、イギリスの駐英大使を務めています。

 

彼は妻ローズとの間に、9人の子どもたちに恵まれます。

 

ケネディ家

 

 

しかし、この「ケネディ王朝」にも悲劇が襲いかかり、それは現代でも続く悲劇であり、呪いとも言われているものです。
まずは、9人の子どもたちの生涯を見ていきましょう。

 

長男:ジョセフ・P・ケネディ・ジュニア

彼は海軍のパイロットで第二次大戦に従軍します。
1944年、特殊任務(ドイツ軍のV-1号発射基地を攻撃)の作戦中、対潜哨戒機;PBY4を飛行中、空中爆発を起こして死亡。

 

次男:ジョン・F・ケネディ

アメリカ35代大統領、1963年11月22日ダラスで暗殺される。
今でも多くの謎があり、陰謀説の噂は絶えません。

銃撃直後、ケネディ大統領の車に駆け寄るシークレットサービス。

 

 

長女:ローズマリー・ケネディ

ケネディ家の中で、ローズマリーの話は長い間、タブーとされていました。
彼女はロボトミー手術で廃人となり、生涯、施設で過ごすことになります。
この施設に父;ジョセフは一度も訪れたことがなく、ジョンや後述する弟ロバートとの写真もないそうです。
また、彼女は2005年、86歳で死去していますが、事故や暗殺が多い兄弟姉妹の中で、初めての自然死でした。

※ ロボトミー手術:1936年に開発され、第二次世界大戦後にアメリカで流行した、精神患者への治療法。感情を司る前頭葉を切り離すことで、感情の激しい起伏や暴力性を解消するというもの。副作用として、感情がなくなり、人間らしい生活を送れなくなる。危険性が認識され始めた頃に、抗精神病薬が開発されたことにより、この治療法は廃れた。

 

次女:キャスリーン・アグネス・ケネディ

イギリス貴族と結婚。
夫と死別後、フランスで恋人と共に飛行機事故で死亡。
享年28歳。

 

三女:ユーニス・メアリー・ケネディ

1953年にサージェント・シュライバーと結婚、知的障害者のスペシャル・オリンピックスを創設。
マサチューセッツ州ハイアニスのケープコッド病院で死去。
彼女は88歳まで生き延びました。

 

四女:パトリシア・ケネディ

俳優のピーター・ローフォードと結婚しましたが、1966年離婚。
2006年死去。享年82歳。

 

三男:ロバート・ケネディ

兄のジョン・F・ケネディ政権下に司法長官(1961–1964年)、その後、ニューヨーク州選出上院議員(1965–1968年)を経て、大統領選に出馬。
大統領指名選挙遊説中、サーハン・サーハンによってロサンゼルスで暗殺される。
享年42歳。

ロバート・ケネディの暗殺犯:サーハン・べシャラ・サーハン。

 

五女:ジーン・アン・ケネディ

1993–1998年:在アイルランドアメリカ合衆国大使。
彼女は9人の兄弟姉妹の中で最も長命で、92歳で亡くなりました。

 

四男:エドワード・ケネディ

1962年から死去の2009年まで、マサチューセッツ州選出上院議員を務めましたが、彼も「ケネディ家の呪い」からは逃れられませんでした。
1969年、パーティーで飲酒した後に、エドワード自身が運転する車が桟橋から海に転落。
同乗していたのは不倫相手であるロバートの元選挙スタッフ。
不倫と、自分の飲酒運転(と薬物使用)というダブルのスキャンダルを恐れ、不倫相手を救助すらせず、また、警察にも通報せずに現場から逃亡。
その後、同乗していた不倫相手が死亡するという「チャパキディック事件」を起こしました。
結局、この事件が尾を引き、大統領候補にも副大統領候補にもなりませんでした。
2009年、脳腫瘍のため死去。
享年77歳。

 

左からジョン、ロバート、エドワードの三兄弟。

 

*****

これだけ見てもお分かりのとおり、いわゆる「畳の上で死ぬ」ことができない方々が多いわけですが、その「悲劇」は彼らの子孫にも及びます。

 

【1973年】には、四男;エドワードの長男エドワード・ケネディ・Jrは当時、若干12歳でしたが、骨肉腫のため右足の一部を切断するという不幸に見舞われています。

 

また、ロバートの子どもたちも悲劇が相次ぎます。
【1984年】に、第4子デイヴィッド・ケネディ(享年28)が、薬物の過剰摂取で急死します。
【1997年】には、第6子で弁護士だったマイケル・ルモアーヌ・ケネディ(享年39)がスキー事故で死亡しました。

 

【1999年】には、ジョンの長男で、将来の大統領候補だと期待されていた弁護士のジョン・F・ケネディ・ジュニア(享年38)が、操縦していた軽飛行機で墜落事故を起こし、同乗していた妻キャロリン(享年33)、義姉と共に死亡します。
ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリー番組『メーデー!:航空機事故の真実と真相』でも、ケネディ・ジュニアの操縦の未熟さが事故を引き起こす原因としています。

 

【2011年】には、エドワードの長女でTVプロデューサーとして活躍していたカラ・ケネディ(享年51)が、スポーツクラブで心臓麻痺を起こし急死します。

 

【2012年】には、ロバートの第3子ロバート・F・ケネディJrから離婚を求められていた妻メアリー・リチャードソン・ケネディ(享年52)が、アルコール依存と薬物乱用に苦しんだ末に自殺。

 

【2019年】には、ロバートの孫シアーシャ・ケネディ・ヒルが、薬物の過剰摂取により22歳の若さで急死しました。

 

ジョンとロバート。そして22歳の若さで、薬物摂取で死亡したロバートの孫;シアーシャ・ケネディ・ヒル。

 

いかがでしょうか?
かなり平均寿命より前に「普通じゃない死に方」をしている人たちが多いと思いますが、いかがでしょう。

 

「アメリカのロイヤルファミリー」として注目を浴びるので、少しでも「不慮の死に方」をすると「呪い」と言われてしまうのかもしれませんが、皆さんはどのように思うでしょうか。

 

前駐日大使であったキャロライン・ケネディは、ジョン・F・ケネディ元大統領の長女であることは有名ですが、現在63歳。
個人的には、彼女にはこれからも「呪い」を跳ね除けて、今後の人生も各方面で活躍していただくことを祈念しています。

 

本日はここまで!

また、お会いしましょう!!

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